利用例のご紹介

DLPAではマルチメディアコンテンツ、特に著作権保護のデジタル放送番組視聴における利便性向上を目指し、ホームネットワーク技術の研究、および商品化に向けての活動を行っております。
また、そうした情報を、より分りやすく消費者の皆様へ提供し、ご理解頂くための普及活動を行ってまいります。
情報提供だけでなく、皆様がより便利に簡単に、情報家電(テレビ、レコーダー、PC、スマートフォンなど)をご利用頂けるよう、関連団体、業界企業との連携を深め、より快適なデジタルライフの実現を目指します。

現状のデジタル放送における視聴録画の利用例についてご紹介いたします。

(1)外付けハードディスク対応 地上デジタルテレビでの視聴、録画について

テレビ録画が簡単便利に

外付けハードディスク録画に対応した地上デジタルテレビは、ケーブルを接続するだけでデジタルハイビジョン番組が録画できます。

汎用の外付けハードディスクだから、長時間録画が可能。また簡単に容量を増やせる。
汎用の外付けハードディスクだから、長時間録画が可能。また簡単に容量を増やせる。
容量1TB(1,000GB)であれば、地デジ番組で約106時間、BS番組で約88時間と、たっぷりハイビジョン番組が録画できます。
また、ハードディスクの容量がいっぱいになっても、増設・交換が容易にできるため、録画時間を気にせず、ドラマなどのシリーズ物もまとめて録画したり、ジャンル別のライブラリ化や家族で分けて使うことも簡単にできます。
USBハブに対応したテレビの場合は、複数台のハードディスクを同時に接続できるので、抜き差しする必要がなく複数台を同時に利用することができます。
簡単接続
難しい設定を必要とせず、USBケーブル1本で接続し、登録をするだけで録画ができます。
簡単接続
リモコンひとつで予約録画
録画操作をテレビのリモコンだけでできるのでとても簡単です。
リモコンひとつで予約録画
リーズナブルな価格

一般的に外付けハードディスクはレコーダーより安価で、追加増設・交換も容易です。

一方で視聴、録画には、以下のような留意点もあります

地上デジタルテレビに外付けハードディスクを接続して録画する場合、録画に使用したテレビ以外では、著作権保護のため再生できません。
将来、3D対応地上デジタルテレビなどに買い替えた場合、それまで地上デジタルテレビで録画したハードディスクの番組は見ることができません。 また、録画したテレビが故障した場合でも、録画番組は見ることができなくなります。
リビングで録画したハードディスクを、 寝室のテレビにつないでも見ることができません。

(2)デジタル放送をパソコン(PC)で視聴録画するケース

デジタル放送対応テレビやレコーダーのような家電製品だけではなく、PCでもデジタルチューナーを購入すればデジタル放送を楽しめるようになりました。
しかし、現状はデジタルチューナーを装着してもデジタル放送を楽しめないPCが多数存在したり、またPCならではの利便性を活かしきれていない実情があります。

具体例としては・・・

PCでデジタル放送を視聴するには、チューナーを接続しても著作権保護に対応したグラフィックボード、ディスプレイ、高速に暗号処理が行えるCPUを搭載したPC環境が必要です。
まだ、現役で使えるような3~4年前に購入したPCでは視聴できない場合があります。
外出先でインターネットを通して自宅の録画した番組を整理したい場合、PCのブラウザで録画した番組の中の一場面をサムネイルとして表示できるとすぐに目的の番組を確認できて便利ですが、現在では静止画像も著作権保護対象 とされているため、ネットを通じてはこれを利用することができません。
PCで番組視聴中に興味を持った出演者や場所やテーマについて、同じ画面内にインターネットブラウザを起動していろいろと調べられると便利です。しかし現在は番組情報も著作権保護対象とされているため、同時放送されている番組情報から文字をコピーするなどしてブラウザに貼り付けて検索することができません。録画番組の場合も同様です。

(3)ホームネットワークで録画視聴する上での留意点

ホームネットワークでは、録画したデジタル放送番組をネットワーク経由で別の部屋で視聴したり、モバイル機器にダビングして持ち出したりするといった便利な使い方が実現できます。
これらのホームネットワークを実現する技術が、DLNAガイドラインやDTCP-IP規格です。

しかし、2011年1月現在、ホームネットワークで録画したデジタル放送番組を利用する上で、いくつかの不便な点があることも事実です。例えば、以下のような点があげられます。

ダビングカウントを引き継いでのムーブ(移動)が行えない

ハードディスク内蔵テレビやレコーダーは録画できる残容量が不足してくると、録画した番組を消さなくてはいけません。そんなとき、NAS(デジタル著作権保護機能の「DTCP-IP」対応)に録画した番組を移動すればハードディスク内蔵テレビやレコーダーの残容量を増やすことができます。
ただし、現状のダビング10(著作権保護)ではダビングカウントを保持した移動が行えません。例えばダビングカウント10の録画番組では9回のコピーと1回のムーブ(ここで録画番組が消去されます)を行うことしかできず、ダビングカウント10の録画番組は作れません。10回のダビング作業とNASに録画番組の10倍の容量を要してしまいます。また、ダビングカウントの統合も現仕様では行えないため、ハードディスク内蔵テレビやレコーダーにダビングカウントを保持した録画番組を戻すこともできません。
ダビング10とは
ハードディスクからのコピー回数は9回までで、10回目はムーブとなりハードディスクから録画番組が消去されます。(合計10回までのダビングができる)
ダビングカウントを引き継いでのムーブ(移動)が行えない

ダビングカウントを複数もつコピー(複製)が行えない

録画テレビで録画した番組をレコーダー/PCにコピーしてからブルーレイディスクやDVDに保存する場合、現状のダビング10(著作権保護)ではダビングカウントを複数持ったコピーが行えないため余分な手間がかかることがあります。例えば、録画テレビの録画番組をブルーレイディスク1枚とDVD1枚に保存する場合、録画テレビからレコーダー/PCへ1度のコピーでダビングカウント2の録画番組が作成できたらよいのですが、実際にはコピーワンスデータしか作れません。コピーワンスデータはブルーレイディスクやDVDに保存すると消えてしまうので2度コピーが必要となってしまいます。

ダビングカウントを複数もつコピー(複製)が行えない
ダビングカウントを複数もつコピー(複製)が行えない

外出先からホームネットワークへのアクセス

自宅のホームネットワークで視聴できる著作権保護の録画番組を、外出先からアクセスして楽しみたいという要望が多く聞かれる中、
現状は著作権保護の観点から制限されており、実現に至っていません。
著作権保護の録画番組をリモートアクセス対応製品にムーブすることで、外出先から視聴できるようになりました。
詳しくは「DLPAリモートアクセスとは」をご覧ください。
外出先からホームネットワークへのアクセス

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